2024年08月27日
- メンタルヘルス
職場における離職防止対策:広島の離職防止サポート
認知行動療法カウンセリングセンター広島店の岡村です。企業の成長において人材確保と育成は大変重要となってきます。そのため多くの企業は求人や育成にかなりのコストをかけていると言われています。リクルート「就職白書2020」によると2019年の新卒採用コストが1人当たり93.6万円で中途採用コストが1人当たり103万円になります。同時に人材育成コストもかかるため、職場で人を雇用するにはかなりの費用が発生することになります。このような状況において社員の離職は企業や職場にとって大きなリスクとなります。2022年の離職率は約15%であり、新卒3年以内での離職率は約32%と高い数値となっています。離職にはさまざまな理由もあるため一概に低い方が良いとは言えないかもしれませんが、従業員がなるべく長期間過ごせる職場で在るためのお手伝いを心理職の視点でできないかまとめてみることにしました。
1.離職の理由
早期離職の理由としてあげられるのは、①職場の人間関係、②労働環境・待遇面への不満、③賃金への不満などがあります。職場に退職の本当の理由が伝えられることは稀ですが何らかの不満が募り結果として離職に繋がります。さまざまな理由があるように見えてコミュニケーション不足がいずれの理由の背景にもあるように感じます。後は、職場がトップダウン型であり自分で選択できる裁量が少なくなるほど負担に感じることもあるでしょう。ただ、裁量が多すぎることに負担を感じる社員もいますので、結局のところ社員一人一人とコミュニケーションをとり事情を確認することが大切になるかと思います。
2.離職防止対策
各企業、離職防止のためにさまざまな対策を行っています。リモートワークや時短勤務など働き方の選択肢を拡大する、育児休暇などの制度を設ける、生き抜きができる空間作り、残業を減らす、定期的な個別面談を設けるなどが対策の中心になっているようです。我々が推奨するのは、まずは社員一人一人が安心して話せる空間を作りそれぞれの事情や想いを否定することなく聴くことだと考えています。そのためには管理職の方向けのコミュニケーショントレーニングが必要になる場合もあります。部下と上司との関係はどこまでいっても非対称であり平等にはなりません。その点を考慮しながらコミュニケーションをとる必要があります。また話を聞いたからと言って必ずしも全ての要求を叶える必要はありません。というよりそんなことをしていては職場がうまく機能しなくなってしまいます。可能な範囲で少しずつ改善していけば良いのです。離職防止の要となるのはコミュニケーションであり、その部分について心理職にはさまざまな面でサポートができると考えています。
3.認知行動療法カウンセリングセンター
認知行動療法カウンセリングカウンセリングセンターでは組織におけるハラスメント対策や離職防止対策などのメンタルヘルスケアサポートも行っています。まずは事前無料相談をご活用ください。
認知行動療法カウンセリングセンター広島店
https://hiroshima.cbt-mental.co.jp/
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岡村優希
株式会社CBTメンタルサポート 代表取締役
認知行動療法カウンセリングセンター代表
公認心理師、臨床心理士、認定行動療法士
個人事業主として私設カウンセリングルームの運営を経て、株式会社CBTメンタルサポートを創業し、メンタルヘルス支援者向けのサービス事業を展開している。主宰しているオンラインコミュニティ『認知行動療法の学校』の会員数は約400名。
さらに、カウンセリングルームを全国に5店舗運営しており、全国展開を目指している。
◆執筆書籍
「臨床心理学 〈123(第21巻第3号)〉 問いからはじまる面接構造論 「枠」と「設定」へのまなざし」
金剛出版
「遠隔心理支援スキルガイド」 誠信書房
◆テレビ出演
読売テレビ「かんさい情報ネットten.」2024年7月4日
「あなたの味方!お役に立ちます」のコーナーに高所恐怖克服のための専門家として出演
◆雑誌掲載
「からだにいいこと」 2022年12月号、2023年2月号
◆近年の講演実績
2024年2月21日
広島大学医学部にて「セルフケアに役立つ認知行動療法入門」についての講師
2023年2月9日
NTT PARAVITA株式会社にて「認知行動療法」をテーマとした社内研修の講師
2022年7月6日
筑波大学医学医療系精神医学の勉強会で「パニック症の認知行動療法」についての講師
その他、学会発表多数
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