2025年07月16日
- メンタルヘルス
広島でアンガーマネジメントにお悩みの企業の方への研修

チームが変わる「アンガーマネジメント」研修|怒りの感情を力に変える
こんにちは、認知行動療法カウンセリングセンター広島店です。
今回は、職場の人間関係やチーム力に大きな影響を及ぼす「怒りの感情」をテーマにした研修、アンガーマネジメント研修についてご紹介します。
怒りは、日常の中で誰もが抱くごく自然な感情です。
しかしその一方で、怒りの感情をうまく扱えないことで、職場の空気が悪くなる、信頼関係が崩れる、モチベーションが下がるといった悪循環につながってしまうこともあります。
当センターでは、怒りを「抑える」ことを目的とはせず、**「怒りを理解し、活かす」**というアプローチを大切にしています。
認知行動療法(CBT)の視点を取り入れながら、怒りの背景にある考え方や価値観、感情の構造にアプローチし、職場で実際に役立つ実践スキルを身につけていただける内容です。
怒りの感情は“なくす”ものではなく、“扱い”“活かす”もの
怒りの感情は、単なる迷惑な反応や不適切な態度ではありません。
むしろ、怒りは**「自分にとって何が大切か」を教えてくれる大事なサイン**です。
たとえば:
- 「報告を受けていなかった」と腹が立つのは、自分が信頼されていないと感じたから
- 「雑に扱われた」と怒りを覚えるのは、自分の貢献や努力が軽視されたように感じたから
こうした怒りは、自分の価値観や期待が脅かされたときに起こる“心のアラーム”でもあります。
怒りを「問題」として捉えるのではなく、「情報」や「きっかけ」として捉えることで、感情をぶつけずに建設的な行動へとつなげる力が育ちます。
認知行動療法(CBT)を活かしたアプローチ
CBTでは、感情や行動は「状況」に対して自動的に浮かんだ**受け止め方(思考のクセ)**によって生まれると考えられています。
ケース例:会議での発言ミスに対する怒り
- 状況:部下が会議で的外れな発言をした
- 受け止め方:「なんでこんな初歩的なこともわからないんだ」
- 感情:怒り(実際には「がっかり」「不安」「恥ずかしさ」も)
- 行動:声を荒げて否定する
このように、怒りの根本には、その人なりの考え方や期待が強く関わっていることが多いのです。
研修ではこの部分に焦点を当て、以下のようなスキルを身につけていきます:
- 自分の考え方のクセに気づく力(セルフモニタリング)
- 固定的な受け止め方を見直し、より柔軟な視点で捉える練習
- 怒りを相手に伝えるための「アサーティブコミュニケーション」
怒りに振り回されるのではなく、怒りの背後にある思いを理解し、意図的に選んだ行動をとる力を高めていきます。
怒りのエネルギーを「前向きな行動」に変える
怒りは決して「消さなければならない感情」ではありません。
むしろ、行動の原動力として使うことができます。
- 「このままでは現場が疲弊してしまう」という怒り → 業務改善提案へ
- 「部下のやる気のなさ」に対する怒り → 指導の在り方を見直すきっかけに
- 「軽んじられた」という感覚からの怒り → チームでの関係性の再構築へ
怒りを無理に抑えるのではなく、怒りを手がかりにして「何が大切だったのか」に気づき、前向きな行動へ変えていくことが、職場全体の変化につながります。
研修で身につくこと
① 怒りの感情と背景を理解する
- 怒りが生まれる仕組みを学ぶ
- 自分の「怒りやすい場面」「反応パターン」を整理
- 怒りの奥にある感情やニーズに気づく力を育てる
② 感情をコントロールする技術を学ぶ
- 自動的に浮かぶ考えに気づく力(気づきのトレーニング)
- 視点の柔軟性を高める工夫
- 感情が高まったときの対処法(深呼吸、距離の取り方など)
- 伝え方の工夫(アサーションの実践)
③ 実践ワーク・ロールプレイで現場力を高める
- 怒りを感じた場面を再現し、建設的なやりとりを練習
- グループでの対話やフィードバックを通じた振り返り
- 怒りを「共有」する体験とその効果を実感する時間
よくある質問(Q&A)
Q1. 怒りやすい人をターゲットにした研修ですか?
A. いいえ。怒りは誰にでもある感情です。研修は特定の人を「改善させる」場ではなく、全員が自分の感情と上手につきあう力を育てる場です。
Q2. ハラスメント防止研修との違いは?
A. ハラスメント防止研修は「ルールの理解と防止」に主眼を置いています。アンガーマネジメント研修では、感情そのものの理解と扱い方、伝え方のトレーニングに重点を置いています。
Q3. 管理職でなくても受ける意味はありますか?
A. はい。若手や現場スタッフも含めて、怒りを扱うスキルはすべての職員にとって有効です。怒る側も、怒られる側も、互いに理解を深めることができる内容です。
想定される効果と導入メリット
怒りを“我慢させる”のではなく、“活かす力”を育てる本研修。
導入することで、次のような変化が期待できます。
- 怒りを冷静に伝える力がつき、関係悪化を防げる
- 感情が行動に直結しにくくなり、職場が安定する
- スタッフ同士が「感情を共有できる」空気ができる
- フィードバックの質が上がり、育成がスムーズになる
- ハラスメントリスクが下がり、心理的安全性が高まる
実施概要
- 対象:企業・法人・医療福祉機関・教育機関など
- 時間:2〜3時間(応相談)
- 形式:対面(広島市内・近郊)またはオンライン対応可能
- 内容:単発研修/継続研修(カスタマイズ可)
- 料金:内容・規模に応じて別途お見積もり
お問い合わせ・お申込み
認知行動療法カウンセリングセンター広島店では、怒りや感情の取り扱いに関する職場研修を随時承っております。
「怒りを抑えるのではなく、活かせるようにしたい」という企業・団体様は、ぜひお気軽にご相談ください。
【店舗情報】
認知行動療法カウンセリングセンター広島店
〒730-0853 広島県広島市中区堺町2丁目4-16 堺町Yビル402号室
アクセス:広島電鉄 小網町駅 徒歩1分、土橋駅 徒歩3分
営業時間:10:00〜20:00(完全予約制)
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