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2025年2月22日に認知行動療法カウンセリングセンター広島店では、心理士・公認心理師向けに「デモンストレーションで学ぶ、子供のマインドフルネス」というオンライン講座を開催しました。本講座では、梅花女子大学心理こども学部教授の今井正司先生にご登壇頂き、子供たちがマインドフルネスを実践する際の基礎知識と、実際の場面でどのように活用できるかをデモンストレーションを交えて紹介しました。今回はその模様を簡単にご紹介いたします。

子供のマインドフルネスとは?

マインドフルネスとは、「今、この瞬間に意識を向けること」です。大人だけでなく、子供たちも日々の生活の中で不安や緊張を感じる場面が多くあります。特に学校生活においては、勉強や人間関係でストレスを抱えることも少なくありません。そこで、マインドフルネスを取り入れることで、子供たちが自分の気持ちを落ち着けたり、集中力を高めたりする助けになります。

講座の構成

今回の講座は、大きく分けて以下の3つのパートで構成されていました。

1. 理論編

まず、マインドフルネスの理論的背景について解説しました。マインドフルネスは単にリラックスするためのものではなく、自分の思考や感情を客観的に観察し、それに適切に対応するための技法であることが説明されました。子供に伝える際には、「今、目の前のことに注意を向けることが大事」というシンプルな形で説明することが重要です。

2. デモンストレーション編

実際に、子供たちとどのようにマインドフルネスを実践するかを、デモンストレーションを交えて紹介しました。例えば、以下のような簡単なエクササイズが紹介されました。

特に「失敗を過度に恐れず、気づきを大切にする」という考え方が強調されていました。例えば、「マインドフルネスがうまくできていない」と感じたとしても、「うまくいかないことに気づけたこと自体がマインドフルネスの実践になっている」と伝えることで、子供たちが安心して取り組めるようになります。

3. 参加者とのディスカッション

講座の後半では、参加者からの質問や感想をもとにディスカッションが行われました。「学校現場でマインドフルネスを取り入れる方法」や「親子関係の中での活用法」についての具体的な質問が多く寄せられました。

特に印象的だったのは、「支援者自身のマインドフルネスが大切である」という点です。心理士や教育者が子供にマインドフルネスを教える際、自分自身も「今ここ」に意識を向け、作業的にならずに子供と向き合うことが重要であると強調されました。

参加者の感想

講座後のアンケートでは、多くの参加者からポジティブなフィードバックをいただきました。

まとめ

今回の講座を通じて、マインドフルネスが子供たちにとって有益であり、また心理士や教育者自身の実践も重要であることが再確認されました。

認知行動療法カウンセリングセンター広島店では、今後もこうした学びの場を提供し、心理士や教育者といったメンタルヘルス支援に関わる皆様と共に子供の支援について考えていきたいと思います。

本講座はアーカイブ配信中なので、ご興味をお持ちの方は是非以下のリンクよりお申込ください。

次回の講座情報も随時お知らせしていきますので、ぜひご参加ください!

・本講座のお申込はこちら

https://peatix.com/event/4278067/view

——登壇者情報——

今井 正司 先生

梅花女子大学心理こども学部(教授)

早稲田大学応用脳科学研究所(招聘研究員)

公認心理師・臨床心理士・特別支援教育士SV・指導健康心理士

日本認知療法・認知行動療法学会(常任編集委員)日本認知・行動療法学会(編集委員)など多数


認知行動療法カウンセリングセンター広島店
https://hiroshima.cbt-mental.co.jp/

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