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こんにちは。認知行動療法カウンセリングセンター広島店です。
うつ病は特別な人だけに起こるわけではなく、誰にでも起こり得る心の不調です。日本人の約6〜7%が一生のうちに経験するといわれています。

「気分が沈み、何もする気が起きない」
「楽しみを感じられない」
「眠れない、体が重い」

──こうした状態が続くと、日常や仕事、家庭生活に大きな影響を及ぼします。

当センターでは、科学的根拠に基づく認知行動療法(CBT)を中心に、うつ病からの回復と再発予防を支援しています。CBTは「ただ話を聞く場」ではなく、「実際にやってみる練習の場」であることが特徴です。


うつ病とはどんな状態か

うつ病は、単なる気分の落ち込みではありません。

精神面の変化

身体面の変化

行動面の変化

これらが互いに影響し合い、「気分が沈む → 否定的な思考が浮かぶ → 行動が減る → 達成感がなくなる → さらに気分が沈む」という悪循環が生まれます。


うつ病のメカニズム:気分一致行動と気分不一致行動

うつ病の悪循環を支えている大きな要素の一つが、気分一致行動です。

これに対し、CBTで大切にするのは気分不一致行動です。

うつ病からの回復は、この「気分と逆の行動をあえて取る」という実践を積み重ねることから始まります。


認知行動療法(CBT)は“練習の場”

カウンセリングというと「話を聞いてもらう場所」というイメージが強いかもしれません。
しかし、CBTはそれだけではありません。

つまり、CBTは「聞いてもらって楽になる」だけではなく、「やってみて少しずつ変わる」を大切にするアプローチなのです。


うつ病へのCBTのステップ

① 現状整理

まずは今の状態を細かく整理します。

これを言葉や記録にして見える化することで、「何がどのように影響しているのか」が明確になります。


② 心理教育と目標づくり


③ 行動活性化

うつ病のときは「気分が沈んでいるから動けない → 動かないからさらに気分が沈む」という悪循環に入りやすくなります。行動活性化は、この流れを少しずつ変える練習です。

👉 行動活性化は「気分が上がってから動く」ではなく、気分が沈んでいても小さく動いてみることを通して気分を変えていく取り組みです。


④ 認知を整理する

うつ病では「自分はダメだ」「何をやっても失敗する」といった否定的な考え(自動思考)が自然に浮かびやすくなります。こうした考えは一瞬で気分を沈ませ、行動を制限してしまいます。

CBTでは、これを単純に「ポジティブに言い換える」のではなく、整理して距離を取る練習を行います。

この過程を繰り返すことで、「考えに振り回される状態」から「考えを一歩引いて眺められる状態」に変わり、現実的で行動しやすい選択ができるようになります。


⑤ 行動実験

うつ病のとき、人は「どうせ失敗するに決まっている」「人に迷惑をかけてしまう」といった予測を立て、それを信じ込んでしまいがちです。そのために実際の行動を避け、悪循環が続きます。

行動実験は、この「頭の中の予測」を現実の体験で検証する練習です。ポイントは「正しいか間違いかをジャッジする」ことではなく、予測と現実のズレを体験として知ることにあります。


行動実験の流れ

  1. 予測をはっきりさせる
    例:「話しかけたら嫌がられるはず」「外に出たら体が持たない」
  2. 小さな形で実行する
    いきなり大きな挑戦ではなく、「同僚に挨拶してみる」「近所を5分だけ歩く」など、取り組みやすい行動から始めます。
  3. 結果を観察する
    実際に起こったことを書き留めます。
    → 「普通に返事をもらえた」「思ったほど体は疲れなかった」
  4. 学びをまとめる
    「いつも考えている予測は100%ではなかった」「意外と大丈夫だった部分もある」といった気づきを言葉にします。

行動実験で得られる効果

👉 行動実験は、頭の中で考えをこねくり回すのではなく、小さく試して現実から学ぶ練習です。これを積み重ねることで、「避けていた行動ができる」「思い込みから自由になれる」という変化が起こります。

⑥ 振り返りと再発予防

うつ病は再発しやすい特徴があります。そのため、症状が落ち着いてきた段階で「再発をどう防ぐか」を考えておくことがとても重要です。

👉 この準備があることで「また落ち込むかも」という不安が減り、安心して生活を続けることができます。


広島店でのうつ病カウンセリングの特徴


よくあるご質問(Q&A)

Q1. 診断を受けていなくても相談できますか?
→ はい。「うつ病かもしれない」と感じた時点でご相談ください。

Q2. 薬を飲んでいても大丈夫ですか?
→ もちろん可能です。薬とカウンセリングを併用することで、うつ病の改善や再発予防が進みやすくなります。

Q3. どのくらい通えば効果が出ますか?
→ 個人差はありますが、週1回を4〜5か月(16回前後)続けると変化が見えやすいとされています。


ご予約・お問い合わせ

📞 082-555-3570
📩 LINE:https://lin.ee/26sKHRK8
📝 予約フォーム:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSelm3nMBwOyvwnkhrkihe-APBzNTll2NL4fsPB6b6hHMzC8GA/viewform
🌐 https://hiroshima.cbt-mental.co.jp/


まとめ

うつ病は「心の弱さ」ではなく、心理と行動の仕組みによって続いてしまう心の不調です。
認知行動療法では、現状を整理することから始め、気分不一致行動を積み重ね、認知との距離を取る練習を重ねることで、回復と再発予防につなげます

広島でうつ病に悩んでいる方は、ぜひ一度ご相談ください。

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