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こんにちは。認知行動療法カウンセリングセンター広島店です。

「会話の途中で沈黙が続くと、気まずくていたたまれない」
「無言になるのが怖くて、相手の反応を気にしながら必死にしゃべり続けてしまう」

そうしたつらさを抱えていませんか?

近年、「社交不安」や「対人関係のストレス」が注目される中で、“沈黙が怖い”という悩み=沈黙恐怖を抱える方が少なくありません。意外と人には打ち明けにくいテーマですが、実際には広島でも多くの方がこの悩みでご相談に来られています。

本記事では、沈黙恐怖の特徴と、当センターが提供している認知行動療法(CBT)によるアプローチについて詳しく解説します。


◆ 沈黙恐怖とは?

沈黙恐怖とは、会話や人との関わりの中で「沈黙が続くこと」に強い不安を感じる状態を指します。

例えばこんな経験はありませんか?

この背景には「沈黙=失敗」「沈黙=嫌われる」といった自動的な思考が働いています。特に真面目で気遣いのできる方ほど、「場を盛り上げなければ」という強いプレッシャーを感じやすく、結果的に自分を追い込んでしまうのです。


◆ 回避行動としての「多弁」

沈黙が怖いと、人はその不安を避けようとします。その代表例が「とにかくしゃべり続ける」=多弁です。

一見、社交的で会話が得意そうに見えても、実際には以下のような悩みが隠れていることがあります。

この「多弁」は一時的に安心を与えるものの、実は**“沈黙は危険”という思い込みを強化する回避行動**でもあります。そのため、本当は大丈夫だったと気づく機会を失い、不安が長く続いてしまうのです。


◆ 認知行動療法(CBT)による沈黙恐怖へのアプローチ

当センターでは、沈黙恐怖に対して科学的根拠に基づいた認知行動療法(CBT)を用いて支援を行っています。まずは、相談者の思考・感情・行動のパターンを整理した上で、その方に合った方法を組み合わせながら支援を行います。


① 認知の整理と再検討

沈黙恐怖に苦しむ方の多くは、「沈黙=否定的な評価に直結する」という自動思考を抱えています。例えば:

これらは事実ではなく、頭の中で瞬間的に生まれる思い込みです。セッションでは 思考記録表 を用いて状況・自動思考・感情・行動を整理し、その考えがどの程度現実的かを一緒に検討していきます。

例えば、クライエントが「沈黙が10秒続いたら相手は退屈しているに違いない」と信じていた場合、「実際に相手はどう反応していたか?」「他の可能性は?」と検討し、「相手も考え事をしていただけかもしれない」という別の解釈を見つけていきます。こうしたプロセスを通じて、「沈黙=失敗」という硬直した見方を少しずつ柔軟にしていきます。


② 回避行動の見える化と減少

沈黙恐怖では、不安を避けるために次のような「回避行動」が日常的に起きています。

これらは一時的に安心を与えますが、長期的には「沈黙は危険」という信念を強化してしまいます。

セッションでは、こうした行動を具体的に書き出し、「自分が沈黙を避けるためにやっていること」リストを作成します。そのうえで、リストの中から負担の小さいものを選び、少しずつ手放してみる実験を行います。例えば、あえて「沈黙しないように話題を準備する」ことをやめ、会話中に自然な間を許容する練習をします。


③ 曝露(エクスポージャー)と反応妨害

沈黙恐怖への支援で重要なのは、「ただ沈黙を我慢する」のではなく、沈黙が含まれる状況に実際に身を置き、その場で具体的な行動を試みることです。

曝露(エクスポージャー)

避けてきた「沈黙が生じる場面」に挑戦していきます。たとえば:

こうした曝露は、「沈黙=危険」という思い込みを修正するきっかけになります。

反応妨害

曝露の場面では、ついしてしまう「逃げの行動」を止めてみます。たとえば:

曝露と反応妨害の組み合わせ

曝露と反応妨害はセットで取り組むことで効果が高まります。

このように、「苦手な場面に入ること」と「いつもの逃げをやめて新しい行動をとること」を組み合わせることで、「沈黙があっても人間関係は壊れない」という新しい体験を積み重ねられます。

④ 自分への過剰な要求を和らげる

沈黙恐怖の背景には、完璧主義や過剰な責任感が隠れていることも少なくありません。

こうした認知的なクセに働きかけることも、CBTの重要な要素です。セッションでは「会話はお互いに作るもの」「沈黙は相手が考えるための自然な時間でもある」といった新しい視点を取り入れます。さらに「相手を楽しませなければならない」という“ねばならない思考”を和らげることで、自分を縛る負担を減らし、より自然に人と関われるようにしていきます。


◆ よくあるご質問(Q&A)

Q1. 沈黙恐怖かどうか分からないのですが、相談しても大丈夫ですか?
A1. もちろん大丈夫です。「沈黙が怖い」「会話に緊張する」といった感覚だけでもご相談いただけます。

Q2. 雑談が苦痛です。特別な会話スキルが必要ですか?
A2. 特別なスキルは不要です。「上手に話すこと」より「怖さと向き合うこと」を重視します。

Q3. オンラインでも受けられますか?
A3. はい。当センターは全国対応のオンラインカウンセリングを行っています(顔出しなしでも可)。

Q4. 効果はどれくらいで感じられますか?
A4. 個人差はありますが、5〜10回程度で「沈黙への恐怖がやわらいできた」と感じる方が多いです。


◆ 認知行動療法カウンセリングセンター広島店について

当センターは、「話すのが怖い」「人と一緒にいると緊張する」といった悩みを抱える方に寄り添い、安心して相談できる場所です。

沈黙が怖かった方が「無理に話さなくてもいい」「静かでも大丈夫」と感じられる体験を重ねられるよう、スタッフが丁寧に伴走いたします。


📍店舗情報・アクセス

認知行動療法カウンセリングセンター広島店
〒730-0853
広島市中区堺町2丁目4-16 堺町Yビル402号室
アクセス:広島電鉄 小網町駅 徒歩1分/土橋駅 徒歩3分
営業時間:10:00〜20:00(完全予約制)

▼LINEで相談する
https://lin.ee/26sKHRK8

▼お申込みフォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSelm3nMBwOyvwnkhrkihe-APBzNTll2NL4fsPB6b6hHMzC8GA/viewform

▼Webサイト
https://hiroshima.cbt-mental.co.jp/


広島で「沈黙が怖い」と感じている方は、どうぞ一度ご相談ください。あなたが安心して人と過ごせる時間を取り戻せるよう、認知行動療法の視点から全力でサポートいたします。

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