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こんにちは。認知行動療法カウンセリングセンター広島店です。

近年、「適応障害」という診断名を耳にする機会が増えてきました。しかし、その一方で「一時的なストレス反応に過ぎないのでは」「軽い病気なのでは」と誤解されることも少なくありません。こうした捉え方は適応障害の本質を見誤るものであり、時に本人を深く傷つけることにもつながります。

本記事では、適応障害とはどのようなものかを改めて整理し、正しい理解と具体的な対処法についてご紹介します。当センターが専門とする**認知行動療法(CBT)の視点を中心に解説いたします。


適応障害とは?

「環境の変化や強いストレスにうまく対応できず、心や体に不調が出ている状態」を 適応障害 と呼びます。

発症のきっかけ

適応障害には、はっきりと確認できる原因(ストレス因)が存在します。
たとえば、

などがきっかけになります。
「小さなことに弱いから」ではなく、誰でも状況次第で発症し得るのが適応障害です。

主な症状

心の反応と体の反応が同時に現れるのが特徴です。

これらの症状は「ストレス因にさらされてから3か月以内」に現れることが多く、原因となる出来事が続いている間は症状も長引きやすいといわれています。

経過と注意点

つまり、適応障害は「自然にそのうち良くなる」とは限らない病気なのです。早めにサポートを受けることが大切です。

誤解されやすい点


適応障害の改善法

適応障害は「特別な人だけがなるもの」ではなく、誰にでも起こりうる不調です。大切なのは、放置せずに早めに適切なサポートを受けること。ここでは、当センターが行っている認知行動療法(CBT)を中心にした改善の考え方をご紹介します。


認知行動療法(CBT)の活用

認知行動療法は、適応障害の改善に有効とされる心理的アプローチです。特徴は、「症状を和らげる」だけでなく「再発予防や生活全般の安定」にもつながる点です。現状を把握した上で以下の様な取り組みを組み合わせて進めていきます。

CBTでは、以下のような取り組みを一緒に検討しながら進めていきます。

こうした流れを重ねることで、ストレスがあっても回復しやすくなり、再発を防ぐ力も育っていきます。


改善のために大切なこと

  1. 現状を整理する
     どんな出来事が不調につながっているのか、気持ち・考え・体の反応・行動を一緒に見ていきます。
  2. 多方面から取り組む
     考え方の工夫、行動の練習、体を休める工夫、環境の調整などを組み合わせます。
  3. 再発を防ぐ力をつける
     今後またストレスに直面したとき、自分なりに対処できるスキルを身につけます。

医療や周囲との協力

症状が強い場合は、主治医の判断で薬を補助的に用いることもあります。薬はあくまで回復を助けるサポートであり、心理的な取り組みや環境の工夫と合わせて進めていくことが効果的です。
また、家族や学校・職場と協力し、無理のない形で生活を整えることも欠かせません。


医療や周囲との連携

症状が強い場合は、主治医の判断で薬を補助的に取り入れることもあります。薬は「改善を後押しするためのサポート」として用いられるイメージです。
また、ご本人だけでなく、家族や職場・学校との協力体制を整えることも改善を進めるうえで欠かせません。


Q&A


ご相談・お問い合わせ

認知行動療法カウンセリングセンター広島店では、適応障害に悩む方への専門的な支援を行っています。

完全予約制・オンライン対応も可能です。どうぞ安心してご相談ください。

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