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こんにちは、認知行動療法カウンセリングセンター広島店のスタッフです。

現代社会では、日々の生活の中で多くの人がさまざまなストレスにさらされています。その結果、「適応障害」という心の健康問題が増加傾向にあることが指摘されています。本ブログでは、適応障害の概要、主な症状、適応障害とうつ病の違い、そして効果的な改善方法について詳しくご紹介します。

適応障害とは

適応障害とは、特定のストレス因子に適切に対処できず、心理的および行動的な問題が現れる状態を指します。この状態にある方は、日常生活や社会生活において大きな影響を受けることがあります。特に以下のような状況で発症することが多いです:

適応障害は特に思春期や青年期、中年期の方に多く見られ、診断される頻度の高い精神疾患の一つです。

適応障害の主な症状

適応障害の症状は、心理面や身体面に幅広く現れます。その症状は個人差が大きく、以下が代表的なものです:

心理的な症状

行動の変化

身体的な症状

これらの症状は、ストレス因子にさらされてから3か月以内に現れることが多く、ストレスの原因が解消されると比較的短期間で改善する傾向にあります。しかし、適切な対応を行わない場合、症状が長期化し、うつ病などの他の精神疾患へと移行するリスクがあります。

適応障害とうつ病の違い

適応障害とうつ病は、症状が似ているため混同されることがありますが、実際には以下の点で異なります。

正確な診断には、精神科医やカウンセラーなどの専門家による評価が必要です。

適応障害の改善法

適応障害を改善するためには、ストレスへの対処方法を見つけ、ストレス耐性を高めることが重要です。以下に、主な改善法をご紹介します。

1. 環境調整

ストレスの原因となっている環境を見直すことは、適応障害の改善において非常に効果的です。

これにより、ストレス因子を軽減または取り除くことができます。

2. 認知行動療法(CBT)

認知行動療法(CBT)は、適応障害の改善において特に効果的な心理療法です。CBTでは、ストレスに対する「考え方」や「行動」のパターンを見直し、より適応的な方法を学びます。

例えば:

当センターでは、CBTを専門としたカウンセリングを行い、個々の状況に応じたサポートを提供しています。

3. 薬物療法

症状が重い場合、医療機関での薬物療法が勧められることがあります。不安や抑うつ症状を軽減する薬を使用することで、心理療法との相乗効果が期待できます。

ただし、薬物療法は一時的な対症療法として位置付けられることが多く、心理療法や環境調整と併用することが推奨されます。

4. セルフケアの実践

セルフケアは、適応障害の改善において欠かせない要素です。以下のようなセルフケアを心がけてみましょう。

これらのセルフケアは、ストレス耐性を高め、再発予防にも役立ちます。

最後に

適応障害は、適切なサポートを受けることで改善が可能な疾患です。環境調整や認知行動療法、セルフケアを通じて、適応障害の改善に繋げる事ができます。

認知行動療法カウンセリングセンター広島店では、適応障害でお悩みの方へのカウンセリングも提供しております。適応障害でお困りの方、ご家族の方はお気軽にご相談ください。

認知行動療法カウンセリングセンター広島店
https://hiroshima.cbt-mental.co.jp/

——筆者情報——

岡村優希

株式会社CBTメンタルサポート 代表取締役

認知行動療法カウンセリングセンター代表

公認心理師、臨床心理士、認定行動療法士

個人事業主として私設カウンセリングルームの運営を経て、株式会社CBTメンタルサポートを創業し、メンタルヘルス支援者向けのサービス事業を展開している。主宰しているオンラインコミュニティ『認知行動療法の学校』の会員数は約400名。

さらに、カウンセリングルームを全国に5店舗運営しており、全国展開を目指している。

◆執筆書籍

「臨床心理学 〈123(第21巻第3号)〉 問いからはじまる面接構造論 「枠」と「設定」へのまなざし」金剛出版

「遠隔心理支援スキルガイド」 誠信書房

◆テレビ出演

読売テレビ「かんさい情報ネットten.」2024年7月4日

「あなたの味方!お役に立ちます」のコーナーに高所恐怖克服のための専門家として出演

◆雑誌掲載

「からだにいいこと」 2022年12月号、2023年2月号

◆近年の講演実績

2024年2月21日

広島大学医学部にて「セルフケアに役立つ認知行動療法入門」についての講師

2023年2月9日

NTT PARAVITA株式会社にて「認知行動療法」をテーマとした社内研修の講師

2022年7月6日

筑波大学医学医療系精神医学の勉強会で「パニック症の認知行動療法」についての講師

その他、学会発表多数

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