2025年05月14日
- 認知行動療法
SNSで知り合った未成年への性加害行動と向き合う──広島で受けられる認知行動療法

~再発を防ぎ、自分自身を見つめ直すための心理的支援~
こんにちは。認知行動療法カウンセリングセンター広島店のスタッフです。
本日は、SNSを通じて未成年の異性に接近し、性的な加害行動に及んでしまった方が、どのように再発防止に取り組むことができるのか、そのためのカウンセリングの進め方についてお話しします。
このような行動には、欲求の強さや道徳心の問題といった単純な話ではなく、孤独感、承認を求める気持ち、衝動性、人間関係スキルの未成熟さなど、さまざまな要素が影響していることがあります。
私たちは、そうした背景を丁寧に整理しながら、再発を防ぎ、社会の中で適切な関係性を築いていくための支援を行っています。
1. SNSを通じた性加害行動を理解するための仮の例
理解を深めるための仮の一例として、次のような流れが想定されます。
これは特定の誰かに当てはまるものではなく、支援の中で見えてきた課題を整理するための架空のシナリオです。
- 夜、自宅でひとりの時間が増え、なんとなくSNSを開く
- 若年層のアカウントから反応が返ってきたことで、「受け入れてもらえた」と感じる
- 相手の年齢や立場を正しく認識しないまま、距離を縮めようとする
- 自分にとって都合のよいように相手の態度を解釈してしまう
- 「バレなければ問題ない」「少し話すだけだから」と判断し、実際の行動へとつながる
このように、状況・気分・考え方・判断・行動が連鎖して起きることが多くあります。
再発を防ぐためには、この流れを分解し、「どこで止められたか」を一緒に考えることが重要です。
2. 高リスク状況を知ることから始める
まず大切なのは、「自分がどのような場面で行動に向かいやすいのか」を整理することです。
たとえば、以下のような状況がリスク要因となることがあります。
- スマホを持っている時
- インターネットをしている時
- SNSを開くことが習慣化している状態
カウンセリングでは、日常の生活リズムや行動記録をもとに、こうした「高リスク状況」の整理を行い、事前の対処を一緒に考えます。
3. リラプス・プリベンション(再発防止)の考え方
再発を「意志の弱さ」ではなく、「対応力や準備の問題」としてとらえるのがリラプス・プリベンションモデルです。
この支援では、以下のようなステップを通じて、再発を予防する力を育てていきます。
ステップ | 目的 |
高リスク状況の把握 | 衝動が起きやすい状況を明確にする |
初期のサインへの気づき | SNSの使い方や気分の変化など、小さな兆しに気づく |
代替行動の準備 | 衝動を感じたときにできる、別の行動(例:運動、電話、外出など)を準備 |
判断パターンの見直し | 「これくらいなら大丈夫」というその場の考えを一歩引いて捉える習慣をつける |
再発時の立て直し | 万が一の再発に備え、「全てがダメになった」とならず、建て直すスキルを身につける |
4. カウンセリングで行うこと
当センターでは、以下のような内容を組み合わせながら、本人の状況に応じた支援を行います。
- 行動に至る流れの整理(状況・感情・考え・行動)
- 自分にとっての危険な時間帯や場面の洗い出し
- 衝動が起きたときの代替行動リストの作成
- 判断の仕方や受け取り方を振り返る練習
- 健全な人間関係を築くためのコミュニケーションの見直し
- 日々の振り返りによる「できたこと」の積み重ね
一人では見つけにくい「行動のパターン」や「再発のサイン」を、専門家と一緒に整理していくことが、継続的な変化につながります。
5. 広島で支援をお考えの方へ
私たち認知行動療法カウンセリングセンター広島店は、広島市中区に拠点を構え、性加害の再発防止支援を行っています。
「誰にも言えない」「自分でも止められない」と感じている方へ、安心して相談できる場を提供しています。
- 匿名での初回相談が可能です
- オンライン面談(顔出しなし)にも対応しています
- ご本人だけでなく、ご家族・支援者からの相談も歓迎しています
ご相談窓口
📍認知行動療法カウンセリングセンター 広島店
〒730-0853 広島市中区堺町2丁目4-16 堺町Yビル402号室
▶︎ 無料相談・カウンセリングのご予約はこちらから(Googleフォーム)
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