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こんにちは。認知行動療法カウンセリングセンター広島店のスタッフです。本日は「嘔吐恐怖(エメトフォビア)」についてお話しします。嘔吐に対する過剰な恐怖や不安に悩まされている方、またその克服を目指している方に向けて、嘔吐恐怖の原因や改善方法について詳しく解説していきます。

嘔吐恐怖とは?

嘔吐恐怖(エメトフォビア)とは、嘔吐に対して強い恐怖や不安を感じる状態を指します。この恐怖は、自分が嘔吐することだけでなく、他人の嘔吐やその可能性のある状況にも影響を及ぼします。嘔吐恐怖を抱える方は、日常生活が制限され、さまざまな場面で困難を感じることがあります。

嘔吐恐怖の主な特徴

1. 回避行動

恐怖を避けるために、特定の状況や場所を避ける行動が見られることがよくあります。

2. 過剰な衛生管理

嘔吐のリスクを最小限にするため、必要以上に手洗いや消毒を行ったり、食事前の衛生管理に神経質になることがあります。

3. 不安やストレスの増加

回避行動や強迫的な行動は一時的な安心感をもたらしますが、長期的には不安やストレスを増幅させる可能性があります。

嘔吐恐怖の症状

嘔吐恐怖を抱える方は、関連する状況に直面した際、身体的・心理的に以下のような症状を示すことがあります。

身体的な症状

心理的な症状

これらの症状が繰り返されると、仕事や家庭生活、社会活動に影響を及ぼし、孤立感や無力感を強める場合があります。

嘔吐恐怖の原因

嘔吐恐怖の背景には、さまざまな要因が複雑に絡み合っています。以下はその主な例です。

1. 過去の体験

幼少期や過去に嘔吐に関連する恐怖を感じた経験が原因となることがあります。

2. 制御不能な状況への不安

嘔吐は予測やコントロールが難しいため、その不確実性が恐怖感を助長します。特に、自己管理を重視する人にとって、嘔吐は受け入れがたいものとなることがあります。

3. 健康不安の影響

健康への強い心配や体調管理に対する過剰な意識が、嘔吐恐怖を深める要因となる場合があります。

嘔吐恐怖に対する認知行動療法(CBT)のアプローチ

嘔吐恐怖は、認知行動療法(CBT)を活用することで改善が期待できます。当センターでは、以下のような方法でサポートを行っています。

1. 恐怖の状況に慣れていく方法

段階的に恐怖を感じる状況に慣れることで、恐怖感を軽減します。

アプローチ例

この過程では、無理をせず、本人が安心できる範囲で進めることが重要です。

2. リラクゼーション技法の活用

不安や緊張を和らげるために、以下のリラクゼーション技法を取り入れます。

深呼吸法

ゆっくりと息を吸い、ゆっくりと吐くことで心拍数を落ち着かせ、不安感を軽減します。

筋弛緩法

筋肉を意識的に緊張させてから緩めることで、身体のリラックスを促します。

3. 恐怖に対する考え方を見直す

嘔吐に関する否定的な考え方を修正し、現実的で前向きな思考を育てます。

考え方の例

最後に

嘔吐恐怖は日常生活に大きな影響を及ぼす問題ですが、克服のための手段は確立されています。私たち認知行動療法カウンセリングセンター広島店では、皆さまの一歩を全力でサポートいたします。嘔吐恐怖にお悩みの方はご相談ください。認知行動療法カウンセリングセンター広島店
https://hiroshima.cbt-mental.co.jp/

——代表者情報——

岡村優希

株式会社CBTメンタルサポート 代表取締役

認知行動療法カウンセリングセンター代表

公認心理師、臨床心理士、認定行動療法士

個人事業主として私設カウンセリングルームの運営を経て、株式会社CBTメンタルサポートを創業し、メンタルヘルス支援者向けのサービス事業を展開している。主宰しているオンラインコミュニティ『認知行動療法の学校』の会員数は約400名。

さらに、カウンセリングルームを全国に5店舗運営しており、全国展開を目指している。

◆執筆書籍

「臨床心理学 〈123(第21巻第3号)〉 問いからはじまる面接構造論 「枠」と「設定」へのまなざし」金剛出版

「遠隔心理支援スキルガイド」 誠信書房

◆テレビ出演

読売テレビ「かんさい情報ネットten.」2024年7月4日

「あなたの味方!お役に立ちます」のコーナーに高所恐怖克服のための専門家として出演

◆雑誌掲載

「からだにいいこと」 2022年12月号、2023年2月号

◆近年の講演実績

2024年2月21日

広島大学医学部にて「セルフケアに役立つ認知行動療法入門」についての講師

2023年2月9日

NTT PARAVITA株式会社にて「認知行動療法」をテーマとした社内研修の講師

2022年7月6日

筑波大学医学医療系精神医学の勉強会で「パニック症の認知行動療法」についての講師

その他、学会発表多数

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