MENU

こんにちは、認知行動療法カウンセリングセンター広島店のスタッフです。

大人のADHD(注意欠如・多動症)は、注意力や衝動性、多動性の特徴を持つ神経発達障害です。これにより、仕事や家庭、日常生活でさまざまな課題が生じることがあります。特に、タスク管理やコミュニケーションが難しくなることが多く、周囲との摩擦や自己評価の低下につながりやすいとされています。

本記事では、ADHDの主な特徴を整理した上で、認知行動療法(CBT)のアプローチと仕組み作りを活用した実践的な改善方法についてご紹介します。


大人のADHDの特徴

ADHDは、注意欠如、多動性、衝動性を主な特徴とする神経発達障害です。成人期においては以下のような困難が見られることが多いです。

1. 注意欠如

2. 衝動性

3. 多動性

これらの特性は一見して困難を伴うものに見えますが、適切な治療やサポートを受けることで、ポジティブな変化を生むことが可能です。


大人のADHDによる生活課題

ADHDの影響は、さまざまな場面で現れます。以下に代表的な例を挙げます。

1. 職場や学業

2. 人間関係

3. 自己評価


認知行動療法(CBT)の役割

CBTは、大人のADHDに対する効果的な治療法の一つです。CBTでは、思考や行動を見直し、具体的なスキルを習得することで、日常生活をよりスムーズに進めるためのサポートを行います。

CBTの主なアプローチ

  1. 思考と行動の見直し
    • ADHDに伴う否定的な思考や行動パターンを再構築し、より適応的な行動を目指します。
  2. 時間管理スキルの向上
    • タスク管理やスケジュール作成、優先順位付けなど、実用的なスキルを習得します。
  3. 感情の調整
    • 衝動的な行動や感情の起伏をコントロールするための方法を学びます。

ADHDの仕組み作り:実践例

CBTに加えて、日常生活に適した仕組み作りを行うことも、ADHDの症状を補うために重要です。以下に具体的な方法をご紹介します。

1. 環境整備

2. タスクの小分け

3. デジタルツールの活用

4. 支援体制の確立


ADHD特性を活かす視点

ADHDの特性には課題だけでなく、ポジティブな面も多く存在します。以下のような強みを活かすことが大切です。


まとめ

大人のADHDは、適切な治療や支援を受けることで、生活の質を大きく向上させることができます。当センターでは、認知行動療法(CBT)を通じて、ADHD特性に適したスキルの習得と仕組み作りの支援を行っています。

広島でADHDの症状にお悩みの方、またはご家族や職場でのサポートを検討している方は、ぜひ一度ご相談ください。

認知行動療法カウンセリングセンター広島店
https://hiroshima.cbt-mental.co.jp/

——筆者情報——

岡村優希

株式会社CBTメンタルサポート 代表取締役

認知行動療法カウンセリングセンター代表

公認心理師、臨床心理士、認定行動療法士

個人事業主として私設カウンセリングルームの運営を経て、株式会社CBTメンタルサポートを創業し、メンタルヘルス支援者向けのサービス事業を展開している。主宰しているオンラインコミュニティ『認知行動療法の学校』の会員数は約400名。

さらに、カウンセリングルームを全国に5店舗運営しており、全国展開を目指している。

◆執筆書籍

「臨床心理学 〈123(第21巻第3号)〉 問いからはじまる面接構造論 「枠」と「設定」へのまなざし」金剛出版

「遠隔心理支援スキルガイド」 誠信書房

◆テレビ出演

読売テレビ「かんさい情報ネットten.」2024年7月4日

「あなたの味方!お役に立ちます」のコーナーに高所恐怖克服のための専門家として出演

◆雑誌掲載

「からだにいいこと」 2022年12月号、2023年2月号

◆近年の講演実績

2024年2月21日

広島大学医学部にて「セルフケアに役立つ認知行動療法入門」についての講師

2023年2月9日

NTT PARAVITA株式会社にて「認知行動療法」をテーマとした社内研修の講師

2022年7月6日

筑波大学医学医療系精神医学の勉強会で「パニック症の認知行動療法」についての講師

その他、学会発表多数

一覧に戻る