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〜認知行動療法を用いた柔軟な関わり方〜

はじめに

こんにちは。認知行動療法カウンセリングセンター広島店です。
人間関係は私たちの日常に欠かせないものですが、その分だけ悩みの原因にもなります。

こうした悩みは「自分が悪いのか」「相手が悪いのか」と二分法で考えがちですが、実際には 考え方・感情・行動のパターン が関係していることが多いのです。

当センターでは、認知行動療法(CBT)の枠組みを活用し、こうした人間関係の問題を整理し、新しい関わり方を見つけるサポートを行っています。


人間関係の悩みを整理する

人間関係でつまずくとき、表面的には「会話がぎこちない」「相手と距離がある」といった行動が見えます。
しかし、その背景には必ず 考え(認知)と感情 の影響があります。

例えば、上司から短いメールが届いたとき:

このように、出来事そのものよりも「どう解釈したか」が気持ちや行動を左右しているのです。
カウンセリングでは、まずこの 自分自身のパターンを整理して見える化 するところから始めます。


いつもと違う選択を試す

同じ出来事でも、考え方を少し変えるだけで行動の選択肢が広がります。

このような「いつもと違う選択」を重ねることで、関係性全体が柔軟になっていきます。


折り合いをつけるという視点

人間関係では「相手を変えること」や「自分を押し殺すこと」が解決策になるとは限りません。
むしろ、 お互いにとって折り合いのつく関わり方 を探すことが現実的で持続的な解決につながります。

例えば:

こうした折り合いは、相手との距離を壊すのではなく、むしろ関係を守るための工夫といえます。


考えを整理する

人間関係で悩むと、感情が先行してしまい「なぜこうなったのか」が分からなくなることがあります。
そこで有効なのが 考えを整理する作業 です。

カウンセリングでは:

これらを一緒に行いながら、「どこで思い込みが強くなっているのか」「他の見方はないか」を検討していきます。


アサーションを学ぶ

人間関係の改善には アサーション(自己表現のスキル) が役立ちます。
アサーションとは「自分も相手も大切にしながら率直に伝える方法」です。

例えば、「あなたのせいで困っている」ではなく「私はこの点で困っている」と伝えることで、相手を責めずに自分の気持ちを伝えることができます。
こうした表現を練習することで、摩擦を減らしながら率直な会話が可能になります。


カウンセリングの流れ(例)

当センターでのカウンセリングは、一律のマニュアルではなく、お一人おひとりの状況に合わせて進めます。
一例として:

  1. 初回面接(50分)で人間関係の困りごとを丁寧に伺います
  2. パターンの整理:「状況・考え・感情・行動」のつながりを可視化
  3. 代替行動や折り合いの検討:「いつもと違う選択」を一緒に考える
  4. アサーション練習:ロールプレイで伝え方を練習
  5. 振り返りと調整:実生活で試したことを一緒に検討

※必ずこの順序とは限らず、状況に応じて調整して進めていきます。


Q&A

Q1. 人間関係の悩みは誰でもカウンセリングで改善できますか?
A1. 改善のスピードや度合いは人それぞれですが、「自分のパターンを整理して新しい選択肢を試す」という過程は、多くの方に有効です。

Q2. アサーションはすぐに使いこなせますか?
A2. 最初はぎこちなくても、繰り返し練習し、日常で試すことで徐々に自然に使えるようになります。

Q3. 職場・家庭・友人関係など、幅広い人間関係に対応できますか?
A3. はい。関係性や状況に応じて工夫が必要ですが、認知行動療法とアサーションの枠組みは幅広く応用可能です。


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まとめ

人間関係の悩みは、相手を変えること以上に「自分のパターンを整理し、違う選択を試す」ことで改善の糸口が見つかります。
カウンセリングでは、考えや感情を言葉にし、アサーションを実践しながら、より心地よい関わり方を一緒に探していきます。

広島で人間関係のことでお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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