2025年08月08日
- 認知行動療法
広島で強迫性障害を抱えるご家族のための心理カウンセリング

~巻き込まれすぎず、冷たくなりすぎない関わり方を学ぶ~
こんにちは。
認知行動療法カウンセリングセンター広島店です。
本日は、「強迫性障害(OCD)のご家族を支えている方」へ向けた心理カウンセリングのご案内です。
強迫症は、ご本人にとって非常に苦しい状態である一方で、家族もまた深く巻き込まれ、疲弊してしまうことがある状態です。
「何度も同じことを頼まれる」「断れず、つらい」
そんなお気持ちを抱えたまま、ひとりで抱え込んでいませんか?
当センターでは、ご本人の支援とあわせて、家族の方の相談やサポートにも力を入れています。
「支える側のつらさ」を、安心してお話しいただける場所があります。
🧠 強迫性障害とは?
強迫性障害(OCD)は、
- 「鍵を閉めたか心配」「汚れている気がする」などの頭から離れない不安(強迫観念)
- それに対処しようとする確認や手洗いなどの繰り返し行動(強迫行為)
を中心とした心理的な状態です。
初めは軽度でも、だんだんと不安を打ち消す行動が増えていき、生活に大きな影響が出てくることがあります。
ご本人だけでなく、家族にも「手伝って」「確認して」などの関わりが求められるようになり、日常生活が制限されていくケースも多く見られます。
👨👩👧👦 ご家族が抱える「巻き込み」の困難
強迫症を抱える方は、不安を和らげるために、周囲の人に繰り返し確認や保証を求めることがあります。
このような状況を「巻き込み(family accommodation)」と呼びます。
✅ よくある巻き込みの例
- 「一緒に鍵を確認して」と頼まれる
- 「これで大丈夫かどうか教えて」と言われる
- 「汚れていないか見て」と毎日何度も求められる
一見、助けているようでいて、実はご本人の不安を強めたり、行動を固定化してしまう可能性もあります。
また、ご家族自身もストレスがたまり、怒ってしまう/罪悪感を抱える/無力感に襲われるなど、心がすり減ってしまうことも少なくありません。
🧩 認知行動療法(CBT)をベースにした関わり方
認知行動療法では、
- 不安を生む場面に少しずつ直面すること(曝露)
- 安心するための行動をあえて控えること(反応妨害)
を通じて、不安と向き合う力を育てていきます。
ご家族が過度に巻き込まれていると、ご本人が「不安に慣れる」チャンスを得にくくなります。
そのため、ご家族が適切な距離感で支援することは、とても重要な意味を持ちます。
🧭 家族カウンセリングでできること
当センターでは、ご家族のみのご相談も受け付けております。
以下のようなサポートを行っています:
✔ 状況の整理と理解
ご本人の行動や不安の背景について、わかりやすくご説明します。
✔ 関わり方の工夫
どこまで応じるかの線引き、関わりすぎずに支えるコツを一緒に考えます。
✔ ご本人との接し方
「どう切り出すか」「どう話を聞けばいいか」など、実践的なコミュニケーションの工夫を提案します。
✔ ご家族自身のストレスケア
イライラや疲労感、罪悪感などを安心して話せる場所としてご活用ください。
🔍 よくあるご相談内容
- 「何度も確認されて疲れきっている」
- 「本人のことを考えると断れない」
- 「関係が悪化しそうで言いたいことが言えない」
- 「怒ってしまった自分が嫌になる」
- 「誰にも相談できない」
📍認知行動療法カウンセリングセンター広島店のご案内
住所
〒730-0853 広島市中区堺町2丁目4-16 堺町Yビル402号室
アクセス
広島電鉄 小網町駅 徒歩1分、土橋駅 徒歩3分
営業時間
10:00〜20:00(完全予約制)
予約フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSelm3nMBwOyvwnkhrkihe-APBzNTll2NL4fsPB6b6hHMzC8GA/viewform
WEBサイト
https://hiroshima.cbt-mental.co.jp/
❓Q&A
Q1:本人を連れて行かなくても相談できますか?
A:はい、大丈夫です。ご家族のみのご相談も歓迎しています。
Q2:「巻き込み」に協力しすぎてしまいます。どうすれば?
A:段階的に関わり方を見直していく方法をご提案します。無理のない範囲で、できることから始めましょう。
Q3:本人が専門家の支援を拒んでいます。何かできることはありますか?
A:まずはご家族が正しい情報を知ることが第一歩です。ご本人への伝え方やアプローチも一緒に考えます。
🌱 おわりに
強迫症を抱える方のそばで支え続けるのは、想像以上に大変なことです。
それでも「わかってあげたい」「支えたい」という思いを持ち続けているご家族の存在は、何よりの力になります。
その一方で、ご家族が疲弊してしまえば、支えることも難しくなります。
だからこそ、支える側のサポートも必要です。
「どうしていいかわからない」「これ以上は無理かもしれない」
そんなときは、ぜひ一度ご相談ください。