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こんにちは。認知行動療法カウンセリングセンター広島店のスタッフです。日々の生活の中で、強迫的な考えや行動がやめられず、苦しさを感じていませんか?「自分だけがこんなに考え込んでしまうのではないか」と思うこともあるかもしれません。しかし、それは決して特別なことではなく、多くの方が同じような悩みを抱えています。

今回は、強迫症に関する基本的な考え方や、改善のステップについてご紹介します。


強迫症とは?

強迫症とは、不安や恐怖に基づいて、「何かをしなければならない」という考えや行動が繰り返される状態のことを指します。たとえば、「手が汚れているのではないか」という思いが消えず、何度も手を洗う行動をとってしまうといったケースが代表的です。

このような思考や行動が日常生活に影響を与え、「やめたいのにやめられない」と感じることが特徴です。強迫症は、単なる癖や気分の問題ではなく、本人にとって非常に大きな負担となる場合があります。

さらに、強迫症は以下のような異なる形で現れることがあります:

これらの行動や思考が日常生活を圧迫する場合、専門的な支援を受けることで状況が改善する可能性があります。


強迫症へのカウンセリング

認知行動療法(CBT)は、強迫症に対して高い効果があるとされています。この方法では、現在の悩みに焦点を当てて、少しずつ行動を変えていくことを目指します。以下では、具体的なステップをご紹介します。

1. 自分の行動を観察する

まずは、日常の中で「どんな考えや行動が繰り返されているか」を確認することから始めます。たとえば:

これを日記やメモに書き留めることで、自分のパターンが少しずつ見えてきます。行動の背景にある考え方を知ることが、改善への第一歩です。

2. 曝露と反応妨害(ERP)を試す

強迫症の改善において特に効果的とされるのが、曝露反応妨害(Exposure and Response Prevention: ERP)という方法です。

たとえば、汚染恐怖がある場合、あえて手が汚れる状況を作り出し、その後の手洗いを控えることが例として挙げられます。これを繰り返すことで、「不安や恐怖が必ずしも行動を伴わなくても自然と収まる」という体験を積み重ねていきます。

3. 認知再構成法で思考を見直す

強迫症では、「こうしなければ大変なことが起きる」という非現実的な思考が行動を引き起こす場合があります。認知再構成法では、以下のプロセスを通じて考え方を柔軟にすることを目指します:

これにより、行動を引き起こす強い強迫観念が軽減されます。

4. 一人で抱え込まない

強迫症に悩む方は、自分だけで頑張ろうとしてしまうことが多い傾向があります。しかし、周りのサポートを受けることはとても大切です。信頼できる人に話すことで、気持ちが軽くなることがあります。また、専門家に相談することで、具体的な改善方法を見つけられることもあります。


最後に

強迫症に悩む方の多くが、長い間その苦しみを抱え続けていますが、専門家から適切な支援を受けることで、多くの方が改善を実感しています。

認知行動療法カウンセリングセンター広島店では、強迫症へのカウンセリングを提供しています。事前無料相談も行っていますので、お気軽にお問い合わせください。


認知行動療法カウンセリングセンター広島店
https://hiroshima.cbt-mental.co.jp/

——筆者情報——

岡村優希

株式会社CBTメンタルサポート 代表取締役

認知行動療法カウンセリングセンター代表

公認心理師、臨床心理士、認定行動療法士

個人事業主として私設カウンセリングルームの運営を経て、株式会社CBTメンタルサポートを創業し、メンタルヘルス支援者向けのサービス事業を展開している。主宰しているオンラインコミュニティ『認知行動療法の学校』の会員数は約400名。

さらに、カウンセリングルームを全国に5店舗運営しており、全国展開を目指している。

◆執筆書籍

「臨床心理学 〈123(第21巻第3号)〉 問いからはじまる面接構造論 「枠」と「設定」へのまなざし」金剛出版

「遠隔心理支援スキルガイド」 誠信書房

◆テレビ出演

読売テレビ「かんさい情報ネットten.」2024年7月4日

「あなたの味方!お役に立ちます」のコーナーに高所恐怖克服のための専門家として出演

◆雑誌掲載

「からだにいいこと」 2022年12月号、2023年2月号

◆近年の講演実績

2024年2月21日

広島大学医学部にて「セルフケアに役立つ認知行動療法入門」についての講師

2023年2月9日

NTT PARAVITA株式会社にて「認知行動療法」をテーマとした社内研修の講師

2022年7月6日

筑波大学医学医療系精神医学の勉強会で「パニック症の認知行動療法」についての講師

その他、学会発表多数

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