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こんにちは。認知行動療法カウンセリングセンター広島店です。

「車で誰かをひいてしまったのでは…」
「思わず危険なことをしてしまったのではないか…」
「自分の何気ない行動で誰かが傷ついていないだろうか…」

そのような不安が頭を離れず、繰り返し確認や振り返りをしてしまう。
これが 加害強迫(加害恐怖) と呼ばれる状態です。

広島でも、こうした加害強迫のご相談は決して少なくありません。
今回は、当センターで行っている**認知行動療法(CBT)**の考え方や進め方を紹介します。


■ 加害強迫とは?

加害強迫は、強迫性障害(強迫症)の一つに含まれる症状です。

特徴的なのは

という悪循環が生まれてしまうことです。

たとえば、こんな例があります:

現実には起こっていないことに対して、不安が消えないのが加害強迫の特徴です。

認知行動療法(CBT)によるアプローチ

① まずは「症状の仕組み」を整理します

こうした悪循環を図式化しながら整理していきます。
これにより「自分がなぜ苦しくなっているのか」が客観的に見えてきます。

② 回避・巻き込み行動を少しずつ整理

確認・謝罪・家族への確認依頼など、負担になっている行動を一つずつ検討します。
すぐにすべてを止めるわけではなく、「まずはここからなら取り組めそう」という小さな目標から一緒に考えます。

③ 認知のクセへの気づきと整理

「悪いことが起きるに違いない」
「もし起きていたら…」
「自分のせいで大変なことになったら…」
といった自責的・過剰予測的な考え方に対して、一緒に整理を進めていきます。

④ 必要に応じてERPも選択

確認行為の頻度や内容によっては**曝露反応妨害法(ERP)**を用いることもありますが、状況に合わせて無理のない範囲から始めます。

⑤ 頭の中の確認(メンタルチェッキング)への介入

実際の行動確認だけでなく、**「頭の中で繰り返し思い返す確認行為」**が中心となるケースもあります。
この場合は、イメージの切り替え・考え方の整理を中心に取り組みます。

よくあるご質問(Q&A)

Q. いきなり不安なことをやらされるのでは?
A. 無理に曝露を強要することはありません。状況に合わせて安全に進めます。

Q. 自分の症状が「加害強迫」かどうかわかりません。
A. 診断名がはっきりしなくても大丈夫です。「確認がやめられない」「自分を責め続けてしまう」などのお困りごとがあれば、ご相談ください。

Q. 通院中でも併用できますか?
A. 可能です。主治医の先生とも連携しながら進めることもあります。

Q. 家族だけの相談も可能ですか?
A. ご本人の状況に合わせてご家族からのご相談もお受けしています。

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認知行動療法カウンセリングセンター広島店

https://hiroshima.cbt-mental.co.jp/

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