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こんにちは。認知行動療法カウンセリングセンター広島店です。
今回は、「最近情緒が不安定でつらい」と感じておられる方へ向けて、心理的な理解と支援の方法をお伝えしたいと思います。


■「情緒不安定」とは、どういう状態?

「情緒不安定」という言葉を聞くと、どんなイメージを思い浮かべるでしょうか。

このように、情緒不安定とは「感情のコントロールが難しい状態」とも言えます。
しかし、単に「感情的になりやすい人」といった偏見ではなく、背景には心の疲労や環境のストレス、あるいはうつ病や適応障害などの精神的な問題が関係していることも少なくありません。


■なぜ情緒不安定になるのか?背景を探る視点

「情緒不安定」は結果として表れている状態であり、その背後には以下のような要因が重なっていることが多いです。

● 慢性的なストレス

仕事・家庭・人間関係・将来の不安など、強いストレスにさらされると感情の揺れが起きやすくなります。

● ホルモンバランスの変化

特に女性の場合、月経周期や産後、更年期などに伴うホルモン変動が感情に影響を与えることがあります。

● うつ病・適応障害・発達特性など

「情緒不安定」が主訴の方の中には、実はうつ状態や不安障害、ADHDやASDなどの発達特性が背景にあることもあります。

● 自己否定的な思考パターン

「私はダメだ」「また失敗する」といった思考が繰り返されることで、感情も不安定になりやすくなります。


■「最近情緒が不安定かも」と感じたら、まずはご自身の状態を知ることから

感情が不安定な時ほど、自分の状態がうまくつかめず、余計に不安になってしまうことがあります。
認知行動療法では、そうした状態に対して、以下のようなプロセスでアプローチします。


■認知行動療法(CBT)による支援のステップ

1. 状況・思考・感情・行動を整理する

まずは、自分が「どんな状況で」「どんな感情になり」「どんな考えが浮かび」「どう行動したか」を一緒に整理します。

例:
仕事で注意された → 「また自分ばかり責められる」 → 落ち込み・イライラ → 家で家族に八つ当たり

このように、自分のパターンを客観的に見つめ直すことからスタートします。


2. 思考パターンの修正

「全部うまくいかない」「きっと嫌われている」などの思考が浮かびやすい方には、その考え方が妥当かどうかを一緒に検討していきます。

必要に応じて「柔らかく捉える視点」や「例外に目を向ける視点」を育てます。


3. 感情調整スキルの獲得

といった方法を使いながら、「感情の波」を整える練習をしていきます。


4. 行動の選択肢を増やす

不安定なときには「何もしたくない」「全部放棄したい」という極端な行動に出やすくなります。

少しずつでも日常の中で「自分で選ぶ感覚」や「できた実感」を取り戻せるよう、行動計画を立てていきます。


■こんな方もご相談ください


■よくあるご質問(Q&A)

Q1. 感情が不安定なのは性格なのでしょうか?
A. 感情の揺れは誰にでもありますが、強いストレスや脳の疲労、思考のクセが関係していることが多いです。性格のせいと決めつける必要はありません。

Q2. うつ病との違いは?
A. 気分の波や落ち込みが継続的に2週間以上続いている場合や、生活に支障が出ている場合は、うつ病の可能性もあります。カウンセリングではまず状態を整理していきます。

Q3. 通う頻度や回数はどれくらいですか?
A. 1回ごとの面談でご予約いただけます。週1回から月1回程度まで、ご希望に応じて柔軟に対応しております。


【広島店のご案内】

住所:〒730-0853 広島県広島市中区堺町2丁目4-16 堺町Yビル402号室
アクセス:広島電鉄 小網町駅 徒歩1分/土橋駅 徒歩3分
営業時間:10:00〜20:00(完全予約制)
LINEhttps://lin.ee/26sKHRK8
予約フォームhttps://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSelm3nMBwOyvwnkhrkihe-APBzNTll2NL4fsPB6b6hHMzC8GA/viewform


【料金】


最後に

「最近、ちょっとおかしいかも」「これって情緒不安定なのかな」と思ったとき、それはこころの声かもしれません。
無理をしすぎる前に、一度立ち止まって、専門家と一緒に整理してみませんか。

あなたがご自身の状態を理解し、少しでも安心できる日が増えるように、
私たちはそっと、でもしっかりと、伴走していきます。

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