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子どもが学校に行けない――
その現実に直面したとき、親御さんは「どうしたらいいのかわからない」と立ち尽くしてしまうことが少なくありません。

怒ってみても、励ましてみても、状況は変わらない。
周りからのアドバイスも試した。でも、届かない。

そんな状態が続くと、「自分のせいではないか」「親として失格なのではないか」と自分を責めてしまう方も多くいらっしゃいます。

このページでは、広島市中区にある当カウンセリングセンターで行っている、不登校相談のカウンセリングについてご紹介します。
親だけで抱え込まずに、「一緒に考える場」としてご活用いただければ幸いです。


1.不登校にはさまざまな“かたち”があります

不登校とひとことで言っても、状況や背景は人によって本当にさまざまです。

ご家族としては「なぜ行けないのか」「何がいけなかったのか」と理由を探したくなるものですが、本人自身も言葉にできないことが多く、明確な“原因”があるとは限りません。


2.「親が変わると子も変わる」……そんな単純な話ではありません

よく見聞きするフレーズに、「親が変われば子どもも変わる」という言葉があります。

たしかに、家族の関わり方が変わることで、子どもが安心し、前向きになっていくことはあります。

しかし一方で、この言葉がプレッシャーになってしまうこともあります。
「私の接し方が悪かったんだ」「私が変わらないと」と、自分を責める方向に向かってしまうからです。

私たちの考えは少し違います。

親御さんが少しでもラクになること
家庭の中に“安心”をつくること
親子ともに気持ちが整理されていくこと――

そうした変化が、「結果的に」子どもの状態の改善にもつながることがある。
そんなふうに考えています。


3.認知行動療法(CBT)という考え方

当センターでは、認知行動療法(CBT)の考え方をベースに、ご家族の相談に対応しています。

CBTとは、「考え方(認知)」と「行動」のパターンを整理し、問題の構造そのものにアプローチする方法です。

ただし、「認知を変えましょう」「こう考えましょう」と押しつけることはしません。

たとえば――

といったように、そのご家庭やご本人に合ったやり方を一緒に考えていきます。


4.CRAFT:本人を責めず、家族が関われる方法

不登校のご相談では、しばしば「本人が全く関わろうとしない」「家族もどうしていいかわからない」という状況があります。

そうした場合には、「CRAFT(クラフト)」という家族支援プログラムの考え方も取り入れています。

CRAFTは、「相手をコントロールする」ためではなく、

ことを目的とした支援です。

ご家族が疲弊してしまうと、どうしても声のかけ方や反応がギスギスしてしまいがちです。
CRAFTでは「今すぐに解決」ではなく、「関係をこじらせずに関わり続けられる」ことを重視しています。


5.カウンセリングの流れと雰囲気

●初回面談

親御さんだけでのご相談からスタートすることがほとんどです。
お子さんの状況、家庭でのご様子、これまでの対応などを伺いながら、一緒に整理していきます。

「何を話せばいいかわからない」という方もご安心ください。
一方的に話すのではなく、「一緒に考える時間」です。

●2回目以降

状況に応じて、ご本人が関わるかどうかも含めてご相談します。
多くのケースでは、親御さんへの継続的なサポートが中心となります。

また、必要に応じて、医療機関等との連携も可能です。


6.よくあるご質問(Q&A)

Q. 子どもが相談に来たがりません。親だけでも大丈夫ですか?
→ はい、大丈夫です。むしろ多くのケースは「親御さんだけのご相談」から始まります。

Q. 不登校が長期化していますが、今からでも相談できますか?
→ もちろん可能です。時期や経過に関係なく、お気軽にご相談ください。

Q. スクールカウンセラーに相談しているのと併用できますか?
→ はい、できます。当センターでは、学校支援との併用も歓迎しております。


7.まずは「親御さんが安心できる場」を

私たちは、「親が変わるべき」「本人のやる気を引き出すべき」といった“べき論”ではなく、
「今のあなたにとってできることは何か?」を一緒に探す支援を行っています。

特に不登校支援では、「安心して話せる場所」と「話してもいい自分になる感覚」が非常に大切です。

どうか一人で抱え込まず、まずはご自身のためにご相談ください。
そこから、変化が始まることもあるのです。


【広島で不登校の相談なら】認知行動療法カウンセリングセンター広島店

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