2025年06月27日
- 認知行動療法
【広島で不登校に悩む親御さんへ】「何をしても届かない」その気持ちに寄り添うカウンセリング

子どもが学校に行けない――
その現実に直面したとき、親御さんは「どうしたらいいのかわからない」と立ち尽くしてしまうことが少なくありません。
怒ってみても、励ましてみても、状況は変わらない。
周りからのアドバイスも試した。でも、届かない。
そんな状態が続くと、「自分のせいではないか」「親として失格なのではないか」と自分を責めてしまう方も多くいらっしゃいます。
このページでは、広島市中区にある当カウンセリングセンターで行っている、不登校相談のカウンセリングについてご紹介します。
親だけで抱え込まずに、「一緒に考える場」としてご活用いただければ幸いです。
1.不登校にはさまざまな“かたち”があります
不登校とひとことで言っても、状況や背景は人によって本当にさまざまです。
- 発熱や腹痛など体調不良が続いたことをきっかけに登校できなくなった
- きっかけが思い当たらないが、ある日から急に行けなくなった
- 朝になると強い不安が出てしまい、家から出られない
- 学校以外の場では元気に過ごせている
- ゲームや動画に熱中しているが、生活リズムが昼夜逆転している
ご家族としては「なぜ行けないのか」「何がいけなかったのか」と理由を探したくなるものですが、本人自身も言葉にできないことが多く、明確な“原因”があるとは限りません。
2.「親が変わると子も変わる」……そんな単純な話ではありません
よく見聞きするフレーズに、「親が変われば子どもも変わる」という言葉があります。
たしかに、家族の関わり方が変わることで、子どもが安心し、前向きになっていくことはあります。
しかし一方で、この言葉がプレッシャーになってしまうこともあります。
「私の接し方が悪かったんだ」「私が変わらないと」と、自分を責める方向に向かってしまうからです。
私たちの考えは少し違います。
親御さんが少しでもラクになること、
家庭の中に“安心”をつくること、
親子ともに気持ちが整理されていくこと――
そうした変化が、「結果的に」子どもの状態の改善にもつながることがある。
そんなふうに考えています。
3.認知行動療法(CBT)という考え方
当センターでは、認知行動療法(CBT)の考え方をベースに、ご家族の相談に対応しています。
CBTとは、「考え方(認知)」と「行動」のパターンを整理し、問題の構造そのものにアプローチする方法です。
ただし、「認知を変えましょう」「こう考えましょう」と押しつけることはしません。
たとえば――
- 「うまくいかないかも」と感じているときには、他の可能性にも目を向けられるようサポートする
- 登校に不安がある場合には、「起床して制服に着替える」など生活の一部から一緒に整えていく
- ご家族が疲れているときには、親御さん自身の生活や気持ちを整えるところから始める
といったように、そのご家庭やご本人に合ったやり方を一緒に考えていきます。
4.CRAFT:本人を責めず、家族が関われる方法
不登校のご相談では、しばしば「本人が全く関わろうとしない」「家族もどうしていいかわからない」という状況があります。
そうした場合には、「CRAFT(クラフト)」という家族支援プログラムの考え方も取り入れています。
CRAFTは、「相手をコントロールする」ためではなく、
- 家族自身のストレスを減らす
- よりよい関わり方を一緒に探す
- 本人が支援を受けやすくなるような環境を整える
ことを目的とした支援です。
ご家族が疲弊してしまうと、どうしても声のかけ方や反応がギスギスしてしまいがちです。
CRAFTでは「今すぐに解決」ではなく、「関係をこじらせずに関わり続けられる」ことを重視しています。
5.カウンセリングの流れと雰囲気
●初回面談
親御さんだけでのご相談からスタートすることがほとんどです。
お子さんの状況、家庭でのご様子、これまでの対応などを伺いながら、一緒に整理していきます。
「何を話せばいいかわからない」という方もご安心ください。
一方的に話すのではなく、「一緒に考える時間」です。
●2回目以降
状況に応じて、ご本人が関わるかどうかも含めてご相談します。
多くのケースでは、親御さんへの継続的なサポートが中心となります。
また、必要に応じて、医療機関等との連携も可能です。
6.よくあるご質問(Q&A)
Q. 子どもが相談に来たがりません。親だけでも大丈夫ですか?
→ はい、大丈夫です。むしろ多くのケースは「親御さんだけのご相談」から始まります。
Q. 不登校が長期化していますが、今からでも相談できますか?
→ もちろん可能です。時期や経過に関係なく、お気軽にご相談ください。
Q. スクールカウンセラーに相談しているのと併用できますか?
→ はい、できます。当センターでは、学校支援との併用も歓迎しております。
7.まずは「親御さんが安心できる場」を
私たちは、「親が変わるべき」「本人のやる気を引き出すべき」といった“べき論”ではなく、
「今のあなたにとってできることは何か?」を一緒に探す支援を行っています。
特に不登校支援では、「安心して話せる場所」と「話してもいい自分になる感覚」が非常に大切です。
どうか一人で抱え込まず、まずはご自身のためにご相談ください。
そこから、変化が始まることもあるのです。
【広島で不登校の相談なら】認知行動療法カウンセリングセンター広島店
- 住所:〒730-0853 広島市中区堺町2丁目4-16 堺町Yビル402号室
- アクセス:広島電鉄 小網町駅 徒歩1分、土橋駅 徒歩3分
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