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こんにちは。認知行動療法カウンセリングセンター広島店です。
「眠りたいのに眠れない」「夜中に何度も目が覚める」「朝早くに目が覚めてしまう」──。こうした不眠の悩みは、特別な人だけでなく多くの方に共通する問題です。日本の調査では、成人の約2割が不眠の症状を抱えていると報告されています。

不眠は夜間の苦痛にとどまらず、日中の疲労や集中力低下、気分の落ち込み、人間関係や仕事のパフォーマンスへの悪影響など、生活全体に広がります。広島で日々の生活や仕事に奮闘する方々にとっても、見過ごせない課題です。

本記事では、不眠症に対する認知行動療法(Cognitive Behavioral Therapy for Insomnia:CBT-I)の特徴や有効性を、広島でのカウンセリングという視点からお伝えします。


不眠症とは?

不眠症は「夜眠れない」だけでなく、以下のような状態を含みます。

これらが週に3回以上・3か月以上続き、日中の生活に支障をきたす場合に「不眠症」と診断されることがあります。

不眠の背景には、仕事や家庭のストレス、生活リズムの乱れ、心身の病気、薬の副作用など多様な要因があります。特にうつ病や不安障害との関連も深く、相互に影響しあうことが知られています。


不眠症への対応とカウンセリングの役割

不眠症に悩む方の中には、医療機関で薬を処方されているケースも少なくありません。薬は症状を和らげる助けとなる一方で、「薬だけで十分ではない」「できれば薬に頼らず眠れるようになりたい」と感じる方も多いのではないでしょうか。

そうした背景から、近年では非薬物的な方法による睡眠改善が注目されています。その代表が、科学的根拠に基づいたカウンセリングである 認知行動療法(CBT-I) です。

CBT-Iでは、生活習慣の見直しや睡眠に関する考え方の調整、リラクセーションなどを組み合わせ、「眠れない悪循環」を断ち切るサポートを行います。薬に代わる手段としてだけでなく、すでに医療を利用している方にとっても、日常生活の改善や再発予防に役立ちます。


認知行動療法(CBT)とは?

認知行動療法は、「考え方(認知)」と「行動」に焦点を当て、症状を改善していく心理療法です。
うつ病や不安障害だけでなく、不眠症にも有効性が科学的に確認されています。

不眠症に対するCBT(CBT-I)の具体的アプローチ

カウンセリングでは、まず現在の睡眠のパターンや生活習慣を丁寧に整理します。そのうえで、不眠を引き起こす「思考」「行動」「環境」の悪循環を見極め、一人ひとりに合った複数の方法を組み合わせて実施していきます。代表的な技法には以下のようなものがあります。

1. 刺激制御法

不眠症の方は「布団に入る=眠れない」「布団=悩む場所」といった誤った条件付けが強くなっていることがあります。そのため、

2. 睡眠制限法

不眠が続くと「眠れないのに早く布団に入る」「長時間横になろうとする」といった逆効果の行動が増えがちです。そこで、実際に眠れている時間を基準に布団にいる時間を制限し、徐々に睡眠効率(布団で過ごした時間のうち実際に眠れた割合)を高めます。最初は眠気が強くなりますが、続けることで深い眠りが得られやすくなり、自然な睡眠リズムが整います。

3. 認知再構成(思考の見直し)

「眠れなかったら明日仕事で大失敗する」「寝不足は取り返しがつかない」というような極端な思考は、不眠をさらに悪化させます。CBTでは、こうした考え方を「本当にそうなのか?」と検討し、バランスの取れた考え方に修正します。例えば、「多少眠れなくても意外と乗り切れる日もある」「眠れないことに過度にこだわらなくて大丈夫」と捉え直すことで、睡眠に対する不安が軽減されます。

4. リラクセーション法

心身の緊張は眠りの大敵です。CBT-Iでは、

5. 睡眠衛生教育

生活習慣そのものが不眠を招いている場合も多くあります。代表的な工夫としては、

これらの方法は一つだけを行うのではなく、睡眠のパターンや生活背景を整理したうえで、複数を組み合わせて実施していきます。例えば、布団に入る行動を整えながら生活習慣を見直し、同時に思考のクセをやわらげる──このように段階的に取り入れることで、眠れない悪循環を断ち切り、自然な睡眠リズムを取り戻していきます。


広島で不眠に悩む方へ

広島は都市部の利便性と自然環境が共存する街です。しかし、仕事の忙しさ、人間関係、生活リズムの乱れから、不眠を抱える方は少なくありません。

当センター広島店では、認知行動療法に基づいたカウンセリングを行い、不眠の背景や思考のクセを整理しながら、一人ひとりに合ったアプローチを提供しています。
薬に頼らず、「眠れない不安」から解放される方法を一緒に見つけていきましょう。


Q&A

Q1. 睡眠薬を飲んでいますが、カウンセリングは受けられますか?

A1. はい、主治医の許可があれば可能です。薬の使用と並行してCBT-Iを取り入れることで、減薬や中止をサポートできる場合があります。

Q2. 生活習慣が乱れていても受けられますか?

A2. はい、大丈夫です。実際に不眠でお悩みの方は、生活リズムや習慣が乱れていることが少なくありません。カウンセリングでは「できていないこと」を責めるのではなく、一緒に改善しやすいポイントを見つけていきます。小さな工夫から始められるので、どなたでも安心して受けていただけます。

Q3. オンラインでも受けられますか?

A3. はい、全国対応のオンラインカウンセリングを提供しています。広島以外にお住まいの方でも安心してご利用いただけます。


ご予約・お問い合わせ

認知行動療法カウンセリングセンター広島店
住所:〒730-0853 広島市中区堺町2丁目4-16 堺町Yビル402号室
アクセス:広島電鉄 小網町駅 徒歩1分、土橋駅 徒歩3分
営業時間:10:00〜20:00(完全予約制)


おわりに

不眠症はむしろ放置すると心身への負担が大きくなり、うつ病など他の問題につながることもあります。

広島で不眠に悩んでいる方にとって、認知行動療法に基づいたカウンセリングは、根本的な改善をめざす有力な選択肢です。眠れない夜を一人で抱え込まず、ぜひご相談ください。

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