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こんにちは。認知行動療法カウンセリングセンター広島店です。

パートナーや家族に対して「怒鳴ってしまった」「手をあげてしまった」「支配的な言動がやめられない」——
そんな自分に後悔し、「もう二度と繰り返したくない」と思う一方で、どう向き合えばいいのか分からない。
そのようなご相談が、当センターにも少しずつ寄せられています。

本記事では、DV加害に悩む方へ向けて、再発防止に役立つ認知行動療法の考え方とアプローチをご紹介します。


DV加害行動に悩むということ

DV(ドメスティック・バイオレンス)の加害行動には、多くの背景があるとされています。

こうした複雑な背景が絡み合い、怒りや恐れを表現する手段として暴力や威圧的な言動を選んでしまうケースが少なくありません。

また、本人の中に「悪いことだとは分かっている」「やめたい」という意思があるのに、繰り返してしまうことも多く、自己否定や絶望感を深めてしまう方もいます。


再発防止に向けた第一歩は、「向き合うこと」

加害行為を反省し、再発を防ぎたいと願う人にとって最初のハードルは、「自分が加害者だった」と向き合うことです。

この過程では強い抵抗や否認が生じやすく、

という思考が浮かんでくることもあります。

それは自分を守るための心の働きであり、その思考を悪とするのではなく、背景を理解しながら丁寧に扱っていくことが大切です。


認知行動療法(CBT)によるカウンセリングの特徴

当センターでは、DV加害行動の再発防止を目的としたカウンセリングにおいても、認知行動療法(CBT)の視点を取り入れた対応を行っています。

主なステップ

  1. 状況と行動の記録
     どのような場面で暴力的な行動や発言が出るのか、記録から明確にしていきます。
  2. 自動思考の整理と検討
     「見下された」「無視された」などの受け取り方が、実際にどこまで正確かを振り返ります。
  3. 感情のコントロール技術の習得
     怒りを感じたときに距離をとる、呼吸法やマインドフルネスを用いた落ち着き方などを身につけます。
  4. 新しい対処行動の学習
     主張的に伝える、タイムアウトを取るなど、「暴力に頼らない関わり方」を練習します。
  5. 過去の出来事や信念の再検討
     「怒らないと相手は変わらない」「黙っているのは弱さ」など、自分に根づいた考え方を柔らかく見直していきます。

加害者に必要な「継続的な支援」と「希望」

DV加害者臨床では、“再発を防ぐ”という視点と、“その人自身が人との関係を築き直せるようになる”という視点の両方が重要です。

過去の行為を否定するだけではなく、

といった未来に向けた対話と実践が、真の変化を生みます。

当センターでは、厳しさとあたたかさの両立を大切にしながら、暴力を繰り返さない人生を支援しています。


カウンセリングの流れ(各回50分)

  1. 初回面接:現在の状況とご希望の確認
  2. 評価と目標設定:リスク評価や背景の整理
  3. 継続支援:毎回テーマに沿った認知・行動の見直しとスキル習得
  4. 終結時:再発防止のための振り返りと今後の指針

※個人カウンセリングのみで対応しており、グループ支援は現在実施しておりません。


よくあるご質問(Q&A)

Q1. 家族に強く当たってしまうのですが、加害者と名乗ることに抵抗があります。

A. ご自身が「やめたい」と思っていること自体が重要な出発点です。「加害者かどうか」ではなく、「関係性をどう変えていきたいか」を大切にお話を進めていきます。


Q2. 警察沙汰になったことがあります。それでも受け入れてもらえますか?

A. はい、受け入れ可能です。これまでの経緯も含め、丁寧にお聞きしながら、再発防止と生活再建を支援します。


Q3. 家族に知られずに通いたいのですが可能ですか?

A. 完全予約制・個室対応です。ご家族に知られたくないというご希望にも配慮し、個人情報は厳重に管理しております。


ご予約・お問合せ

ご希望の方は、以下のフォームまたはLINEよりご連絡ください。


最後に

DV加害の問題は、一人で抱えているとより孤立しやすく、再発のリスクも高まります。
私たちは、「変わりたい」「繰り返したくない」という想いに伴走する専門機関です。

広島でDV加害の問題にお悩みの方は、どうぞ一度ご相談ください。

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