2025年10月19日
- 認知行動療法
広島でコミュニケーションで「傷つきやすい」人へのカウンセリング
―― 避ける・距離を置く・気持ちが長引くのは“弱さ”ではありません
人との会話で、ちょっとした一言が深く刺さり、気持ちがしばらく戻らない。
頭では「気にしすぎだ」と分かっていても、感情が追いつかない。
そんな状態が続くと、相手との距離を置くしかなくなり、「人がしんどい」という結論に近づいてしまいます。
しかしこれは性格の弱さではなく、心が刺激を“深く受け取るタイプ”であることが背景にあります。
■ なぜ同じ言葉でもダメージが大きいのか
同じ水風呂でも、
長く入れる人もいれば、すぐ限界を迎える人もいます。
これは意志や根性ではなく
身体が受け取る刺激の強度の違い。
コミュニケーションでも同じことが起きます。
・表面的に受け止められる人
・心の奥まで響いてしまう人
決して「考え方がゆがんでいる」わけではありません。
■ 傷つき → 距離を置く → 関係が遠のく
刺激が深く届くタイプの人は、心の中で次のような反応が生まれます。
(相手の一言)
↓
私という存在の否定のように感じる
↓
これ以上関わるのが怖い
↓
距離を置く(回避)
「守るため」に距離を取る
→ その結果「孤立感」が強まる
この悪循環が続きやすくなります。
■ 「じゃあ向き合えばいいのか?」というと、そこで止まる
ここで多くの方が立ち止まります。
避けるとしんどい
でも向き合うのはもっと怖い
これは“メンタルの弱さ”ではなく、
まだ向き合うための“支え”が整っていない段階だからです。
丸腰のまま前線に出るようなもの。
心を守る準備がない状態で向き合えば、また深く刺さります。
■ ここで登場するのが「エクスポージャー」という考え方
認知行動療法では、
この「向き合い方」を安全に進める方法としてエクスポージャー(曝露)を用います。
● エクスポージャーとは?
怖さ・不安・緊張等を感じて避けてきた場面に、段階を追って取り組む方法です。
目的は「避けてきた不快な感覚をなくす」ことではなく、「不快な感覚があっても行動できる」体験を積むことです。
「不快な感覚があっても行動できた」という体験を積むことで、不快な感覚に縛られにくくなっていきます。
しかし繊細な方の場合、先にダメージが積み重なることがあります。
例えるなら、
いきなり冷水に全身を浸けるようなものです。
→「二度と近づきたくない」という学習だけが強まり、
かえって人間関係がつらくなることも。
■ 回復のカギは「心のストレッチ」
本当に必要なのは
接触量を増やすことではなく、接触“前”に余白をつくること。
心のストレッチとは、
いきなり会話や修復を頑張るのではなく、
「受け止める枠(安全感)」を先に用意することです。
■ ストレッチ型エクスポージャー(実践ステップ)
STEP1 余白をつくる
・ゆっくり吐く
・足や身体の支えを感じる
→ まず「今は安全」という身体レベルの確認
STEP2 心理的クッション
・これは攻撃ではなく“私の反応”
・感受性の強さゆえに届いている
→ “解釈の訂正”ではなく“前提の再保証”
STEP3 ミニ接触
・すぐ切り離さない
・挨拶や短い会話だけ続ける
→ 「関係を残す」が目的
STEP4 振り返り
✕「怖くなかった?」
○「怖さがあってもつながりを保てた?」
■ ビフォーアフターの変化
| Before | After |
| 気持ちが全てを支配する | 反応は出ても“自分側”が残る |
| 距離を置くしかない | 距離を“選べる” |
| 回復数日 | 回復数時間〜半日へ |
| 関係が細る | 接続が保たれる |
■ よくあるご相談
- 職場のひと言で一気に落ち込む
- 「嫌われたかも」という恐れが離れない
- 自分の方から関係を切ってしまう
- 会話のあと強い疲労感が残る
- 相手は悪くないのに自分がつらい
これらは「考え方が歪んでいる」のではなく
“受け止め方が深い人の特性パターン” です。
■ Q&A
Q:こんなに人の言葉に振り回される自分は変えられますか?
→ はい。エクスポージャー等で受け止めても振り回され過ぎない“土台”を少しずつ育てることで変わっていきます。
Q:強くなる=鈍感になること?
→ いいえ。鈍感ではなく「余裕」。守る力です。
Q:改善まで時間がかかりますか?
→ 最初は「回復の早さ」から動き始めることが多いです。
■ 専門家が伴走できること
ひとりで取り組むと
「どこまでが安全ラインか(ミニ接触か)」がわかりにくく、
逆に負荷を上げすぎて再びつらさが強まることがあります。
認知行動療法では、
あなたの“心のキャパシティ”に合わせた段階設計を行い、
負荷ではなく“余白”から育てていくことが可能です。
広島でご相談をご希望の方へ
当センター広島店では、
「傷つきやすさ」や「人間関係のしんどさ」を抱える方への
心のストレッチ+エクスポージャー支援を行っています。
最初から深く話す必要はありません。
まずは「今のしんどさがどこから来ているか」を一緒に整理するところから。
✔ 無料の事前相談も実施しています
✔ オンライン対応も可(全国)
【広島店のご案内】
認知行動療法カウンセリングセンター 広島店
住所:〒730-0853
広島市中区堺町2丁目4-16 堺町Yビル402号室
アクセス:広電「小網町」徒歩1分
◆LINE(相談・予約)
https://lin.ee/26sKHRK8
◆予約フォーム(24時間受付)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSelm3nMBwOyvwnkhrkihe-APBzNTll2NL4fsPB6b6hHMzC8GA/viewform
◆Webサイト
https://hiroshima.cbt-mental.co.jp/
さいごに
傷つきやすさは「消すべきもの」ではなく
守り方を変えれば、人とのつながりを取り戻せる感覚になります。
もし今、
「距離を置くしか自分を守る方法がない」と感じているのであれば、
そこに“別の守り方”を一緒につくることができます。
ひとりで抱える必要はありません。
まずは無料相談からお気軽にどうぞ。